sweet words of love.
こちらは美珠が書く、恋愛小説ブログサイトです

Uniform:6

 大学院に入って最初の夏休み。花娃は発掘調査に行くことになっていた。けれど、それは思った場所と全く違う場所で、花娃はそこへ行く一週間前まで、何も知らされなかった。

「先生、国内って言ったのに」

「なによ、不満なの? 花娃」

 花娃のことを名前で呼ぶようになって結構日もたつが、何となく慣れない。生徒と先生という時は名字で呼ぶのだが、どうしてか二人の時やプライベートの時は花娃と呼ぶようになった。

「経費で来てるからいいじゃない。渡航費は往復タダでしょう?」

「ですけど、私、貧乏学生なんですけど」

「それは暗に、バイト代増やせっての? いやね、この子は。寮に住みなさい。アンティエの寮は月に二万円よ。光熱費、水道代込み。ちなみに院生は一人部屋」

 ずっとそう言われていて、溜息をつきながら、暑い日差しを見る。

「それにしても、暑いですね」

「エジプトだもの、そりゃ暑いでしょ」

「初めて来たんですよ。外国なんてこれが最初だし」

「だったらこの暑さ、慣れなさい。そのうちあなたも研究で来るんだから」

 そのうち、と言われて、本当にそうなるかどうかも保証がないのに、と思いながらもう一度ため息をつく。

「鬱陶しいわ、この暑さでため息なんかつかないでよ」

「すみません。これからのことを考えると、ちょっと気が重くて」

 花娃が言うと、相良は首を傾げた。

「何よ、何か問題でもあるの?」

「父が入院したのをきっかけに、仕送りを止める、と」

「……あらま」

 仕送りを止められたら、と花娃は本当に頭を抱えた。

 もともと行く気がなかった大学院に行っているのだから、とは思うが、全くすべてを止められたら、きっと暮らしてはいけない。というか、言われた言葉はそれだけではなくて。

『お父さんが入院したからと言って、仕送りを辞やめるのはどうかと思うけど、でもね花娃。あなた、勉強で身を立てれるわけ? 就職も考えないで、まぁ、確かに奨学生だって言うから、お金はいらないけどね』

 他にも、きちんと就職をしなさいだの、もし就職をしないのなら、安定した誰かのところへお嫁に行きなさい、と言われたのだ。

 一人娘の希望さえ聞いてくれないような親で、花娃は本当にあの両親に愛されているのか、と思う。

「最悪、学校を辞める羽目になったらと思うと……」

 この暑さも本当に参るくらい、精神的に参っていた。

 せっかく勉強をしようと、聖アンティエに入ったと言うのに、と思ってそれを聞いた時悲しくなった。

「花娃、あなた、本当に波乱あるわね」

 ため息交じりに言ったその言葉を、本当に暗い気持ちで聞いて、けれどエジプトまで来ていて、そして今は発掘現場。何をするのか、と聞かれたら、発掘の勉強と、歴史の勉強、そして経験。

 花娃がしたいこと、そしてなりたいものは、歴史の専門家。考古学者なのだ。けれど、それもきちんと身を立てれるのか、と言われれば保証がない。

「勉強しないと言ったら言ったで、リヒャルトには説得されて、両親は反対気味。ようやく勉強できる環境が整ったら、今度は勉強ができない環境になりそうになって」

 ほほ、と笑う相良に、花娃は唇を尖らせる。

「才能のある子には、苦難がつきものかしらね」

 笑い事じゃない、と思いながら花娃は覚えたての発掘作業を再開した。

「それであなたは、まだ勉強をしたいの? 何かを成し遂げたいの?」

 作業を止めて、にこりと笑う相良を見て、花娃は頷いて汗を拭った。

「私は、篠宮さんの影響もあるけれど、何かを成し遂げて、勉強で身を立てたいんです。学校をやめたくない」

 ふーん、と言ってにこりと笑う相良は、流れる汗を拭った。

 そうして、埃を払って立ち上がって。

「ひとつ聞きたいんだけどいいかしら?」

 花娃は立ち上がって下を見る相良を見上げた。

「あなた、勉強ができるなら何でもする?」

 言われて、すぐに返事が出来る内容ではなかった。

 花娃は暑い空気の中、頭がゆだっていて、うまく考えることができなかった。

「何でも、って、なんですか?」

「別に無理難題ではないわ。ちょっと決心すれば、出来ることよ」

 決心すれば、とは何だろう、と思った。

 花娃も立ち上がって、埃を払う。

「ねぇ、あなた、リヒャルトと付き合ってるんでしょ?」

 そこでピンと来て、花娃は首を振った。

「篠宮さんに、頼れってこと? 付き合ってるって言っても、ごく最近そうなっただけで、そんなことを頼める間柄ではありませんが」

 それは分かっているわ、と相良はにこりと笑った。

「まだ何も始まってない関係よね。あなたからリヒャルトの匂いがしないから」

 花娃はその言い方で、どうせ身体の関係なんてないんでしょ? と言っている気がした。

 当たり前だと思いながら、相良を睨む。

「下ネタですね。今している話と、何か関係が?」

 普通にムッとした口調になって、花娃は息を吐いた。

「まぁ、待っていなさいな。勉強を続けたいのよね?」

返事をしなさい、と言っているような口調で言われて、花娃は頷いた。

「わかった。ほら、発掘作業を再開しなさいよ」

 言われて花娃は首を傾げたが、発掘作業は途中だったので、言われるままに花娃は作業を再開した。

 意味が分からない、と思いながら花娃は相良を見る。

「悪いようにはしないわ、花娃。だって私はあなたに期待しているから」

 花娃が相良を見ると、相良はにこりと笑って作業をするために下を向く。

 花娃もそのいとは分からないけれど、作業を再貸して目の前の遺跡に注意を向けた。

 これが終わったらどう暮らしていこうか、と。何度も考えた。発掘作業に来たこの経験をもって、最後になりたくなんかなかった。

 けれど現実は厳しく花娃の上に降り注いでくれた。

 しょうがない、と思いながら、花娃は少しだけ目を閉じる。

 相良の考えていることなんて、皆目見当もつかなかった。本当に全く。

 

 

 発掘調査の日程は約二週間の予定だった。二週間も外国にいるのは、というか外国自体が初めてなので、いろいろと大変なことも多かった。食事はともかく、水が合わない感じで、最初はお腹をやや壊したので、ミネラルウォーターを飲むようにした。それを話したら相良から、馬鹿ね、と言われたが。

 日本をこんなに離れることはないから、日本人が日本食を恋しがる、というのも分かる気がした。それなりに充実していて、とても勉強になる。花娃は英語が話せないが、言われていることを相良が通訳してくれたりするので、それだけでもかなりいい経験になった。

 すでにエジプトにきて一週間と二日。ホームシックというわけではないけれど、日本が恋しかった。

 何よりも、日本に帰ったら両親と話して、どうにか大学院に残れるよう、交渉する必要がある。

 仕送りがないと花娃は暮らしていけなかった。何より、勉強をきちんとしないと、聖アンティエのカリキュラムにはついていけなくて。アルバイトをしている学生もいるが、そんな人は長いスパンをかけて博士号を取ろうと考えている人が多かった。けれど花娃は、博士号を取るなら、早めにとりたかった。両親は渋い顔をして聖アンティエに行くことを承知したのだから、なるだけ短いスパンで、と思う。

 けれどそれも、もしかしたら、と思うとため息が出る。

 強い思いを持った理人から、花娃は心を揺さぶられて、本当は何がしたいのか、というのをようやく見出せていた。初めは父の勧めで聖アンティエの理学部を受けたが、落ちた。けれど興味を持っていたのは考古学で、だから逆に落ちてよかったのかもしれない、と人間科学部に入ってよかった、と思うようにした。

 そして考古学科が聖アンティエでもスタートして、エジプトまで来て発掘調査という貴重な経験が出来て。花娃の他にも、三人の学生が来ていたが、みんな楽しそうに質問をして、楽しそうに発掘をしていた。

 そんな時間が持てるようになったのは、やはり理人がいたからだ。理人がしつこく、聖アンティエに誘わなければ、彼が努力を、と言わなければ。花娃はあのまま何者にもならずに、夢も持たずに暮らしていたと思う。

『しつこいと熱心は紙一重なんだよ、花娃さん』

 そう言ってにこりと笑った青い目は、すごく澄んでいて綺麗だった。ある意味純粋な心を持っている理人に対して、目がくらむけれど、その光は花娃の心を照らした。

 理人の優しげで柔らかい顔立ちを思い出した。優しげだけれど、意志をしっかりと持っているその目を見ると、花娃は努力をしなければ、と思った。そして、彼の影響で聖アンティエに入ったのだから、と考えるようになった。

 この前はその目に見つめられて、捉えられて。

「どうして思い出すかな……」

 誰もいない図書室で、椅子から落ちた花娃の上に覆いかぶさられて。

 初めてというような感覚に陥るような、深く長いキスをした。理人の手を背に感じて、キスの間、あえかな声を出して、花娃も理人の身体に手を回した。

 それから、会えば軽くキスをしたりするようになったけれど、それ以上の関係はない。それ以上に進むようなそぶりは見せない。それが物足りないとか、そう言う風には思っていないけれど、普通は、と思う。

「前のあいつは、二週間くらいで手を出したのに」

 思い出して気分の悪さを覚えて、その思い出を追い出した。

 そして思うのは、理人のことで、こんなに会わなかったことは最近ないな、と思った。

 一度知ってしまったから、と花娃は思う。

 理人の唇の感触とか、その身体の感じとか。そういうものを知ってしまったから、こう思うのだと。

 だが、それでも思い出すと止まらなくて、理人のあの優しげな顔を追い出せなくなる。

「会いたい、な」

 自然と出た言葉に、少しだけ焦りながら、本当の気持ちだから、と思う。

 惹かれる気持ちはしょうがない。カッコイイからとか、そういうもので惹かれているわけではなく、純粋に理人の内面に惹かれている。

 彼の隣にいる自分は大して美人でもないけれど、と思いながらエジプトの夜空を見る。

 エジプトの空は、東京の空と違って、星がたくさん見えて、美しかった。

 この空をもう一度見るためなら、と花娃は学校に行ける努力をすることを決心した。

 

 

 学校に行ける努力を、と思って父に会いに行った。父は病院の個室に入っていて、病名は胆嚢炎。手術をしないでよかった、とのことでホッとした。

 そして花娃は学校のことを話して、けれど返ってきたのは冷たい言葉だった。

「諦めなさい、花娃」

 低くなった声が、花娃の耳に届いた。

「正直、大学は卒業しろと言ったが、大学院は考えていなかったしな。いくら聖アンティエに、とは言え、さすがにこっちも東京に仕送りをするのは堪えるんだ。確かに一人娘だし、やりたいことはやらせたい。だが、今の状況はやはりどう見てもお前の人生に蛇足に見えてしょうがないんだ」

「蛇足? 大学院が?」

「もし大学から聖アンティエに行っていたら、こういうことは考えなかった。だが、お前、勉強をしてそれで職業として成り立つ人は一握りだ。それより社会に出て、もっと人間関係とか、そう言う勉強をした方がいいと思うんだがな」

 父から言われた言葉は本当に冷たいものだった。

 大学までは行かせてやったじゃないか、というような感じだった。一度は大学院に進むことを了承して置いて、手のひらを反すようなやり方をするなんて、と花娃は思った。

「だったら、どうして院に行かせたの? 最初から、もっと強く反対すれば」

「お前の教授が言ってきたんだ。断れるわけはないし、その言い方から花娃もやれば、と思ったよ。だが、世間はそうは思っていない。何度、就職させたらどうか、と言われたか。もし諦めないなら、それもいいが、経済的にこっちもきつい。仕送りはある程度してやるが、今のようにはできない」

「酷い、お父さん」

「親の期待にこたえない娘を持って、これほど酷い仕打ちはない。おまけに金ばかりかかる。いったい何を考えているのかわからん娘に、何かをしてやろうという気はない」

 冷たく言い放たれて、けれど父は昔からこういう人だった。

「お父さんもこう言っていることだし、院は諦めて、就職なさい。お母さんもお父さんも本当は行かせたいけど、お父さん病気になっちゃったし。花娃はきちんと私たちのことも考えてくれるわよね?」

 この人たちは私のことを思っているのか、と花娃は思う。

 考えているなら、どうにかしてやろうとか思うはずだ、と勝手に思った。けれど、そう思っていないのだろう。

 花娃は悲しくなった。こんな人が親だなんて、と。

「仕送り、いらない。でも、院もやめない。やりたいことがあるの。あなた達が勧める就職は、単なる一般人の考えよ。私は、そんな一般の人たちの考えとか、そういうものに乗りたくはないの。今まで言うことを聞いて学校も勧められるままに行ったけど、それが本当に私のためになったか、というとそうでもないでしょ?」

 父の眉間の皺が深くなって、花娃を見る。

「親に何て言い草だ」

「大切な娘だったら、やりたいことをさせて。でも、出来ないんなら、私ももう帰ってこない。私の夢をかなえるまで」

 花娃がそう言うと、父は立ち上がって、花娃の頬を叩いた。花娃は床に転がって、それでも父を強い目で見上げる。父の手は怒りのせいか震えていた。

「仕送りはしない、援助もしない。もう、帰ってくるな、花娃!」

 お父さん、と言って母が止めるが母は父の言うがままにしか動かない。

「わかった。さよなら」

 父に逆らったことがないから、父が逆上するのもうなずける。

 けれど、花娃はこれでいいと思った。

 今までやりたいこともなかったから、自分もわるかったのだ、と思った。

 けれど、途方に暮れる、というのはこういうことで。親と縁を切ったに近しいことをして、花娃は自然と涙が出た。

「痛い」

 父に叩かれた頬が痛い。

 泣きながら病院を後にして、これからどうするのか、と思いながら歩く。

 空には光る太陽が夏の暑さを表現していて、実際に気温は高い。

『努力を』

 何か道があるはずだから、と思いながら涙を拭いた。

 一度息をはいて、花娃は不安を抱えたまま、けれど努力をするために歩いた。

 

 

 家に帰ると、家の前に誰かが立っていた。背の高い人は、理人で、なんというタイミングでいるのだろう、と思って微笑んだ。理人は花娃の顔を見て、少し眉をよせて、花娃に近づいた。

「どうした? その頬」

「……ちょっと、父からやられて」

 どうにか笑って、花娃はバッグの中から鍵を出す。差し込んで、ドアを開けて、どうぞ、と理人を家に上げた。

「篠宮さん、教授に私の家、聞いたんですか?」

 理人が靴を脱いで上がって、微笑んで頷いた。

「花娃が大変だから、行ってやって、って言われたから」

 花娃は座るように言って、冷蔵庫からお茶を取り出す。どのくらい待っていたのだろう、と思いながら、暑かっただろうことを想像する。

「あまりいい話し合いにならなかったみたいだ」

 自分の分と理人の分を注いで、グラスを置いた。花娃は頷いて、座って顔を伏せる。

「もう仕送りはしないでいいって言ってきました。頭ごなしにやめろ、っていうし、母も就職しろって。私が勉強をして何になるのか、と。そう言われました」

「それで、勉強をやめたくない、って言ってきた?」

 花娃は頷いて、お茶を飲んだ。

「やめたくないんだね、院も、勉強も」

 もう一度頷くと、自然に涙が出た。

 本当に花娃は生き方が不器用だと思う。最初は結婚すれば、もう何もしないでいいと思っていた。

 なのに今は何かがしたくてたまらないし、なのにそれができない状況になりつつある。

 本当に、どうすればいいのか。

「ドクター市橋夫妻が、君のことを見て、援助を申し出てくれたよ」

 顔をあげると、理人がにこりと笑った。

「分野は違うけど、その姿勢がいいって、特にドクター市橋の奥様が、君のことを見たい、と」

 市橋、という名を聞いて、市橋恒星という名の物理学者を思い出す。

「事情を話したら、卒業以降も面倒を見る、と。あの人たちは、自分達に続くような学者を生み出したい、って言っていてね。今後聖アンティエに教授で来るんだけど。手初めに、まだ若い君を、育てたい、と言ってくれたよ」

「……私、そんなに期待できるような、そんな学生じゃないのに」

「それは、君の決めることじゃない」

 理人からはっきり言われて、花娃は涙が新たに出てきた。

「どうする? 援助の金額は毎月の学費分プラス二十万円。君が院を卒業するまで支払われて、それ以降もことと次第によってはその支払う、と。もし、君が何かの実績を上げれば、しっかりとそれで自分の足で立ったらそれでいい、と言ってくれているけれど」

 そんなことをしてくれるのか、と思いながら花娃は頷いた。

 その様子を見て満足したのか、理人は花娃の頬に手をやって、軽く涙を拭いた。

「篠宮さんが、話をつけてくれたの?」

「理事としては、優秀な生徒を手放すのは惜しい、と思って。君の成績とか、授業に対する態度とか、そういうものをすべて見てもらって、決めてもらった」

「ほかにはいなかったの? 私以外に」

「いることにはいたけど、援助の必要性はなかったから。何より、努力度合いが違う、とドクター市橋彗が言っていたよ。いくつも論文を書いて提出しているのは君だけだったし、野絵留も評価していたからね」

 理人がいなかったら、きっとこんな話は来なかった。それに、理人と会わなければ、こんな道が開けなかった。

「その代り、努力を」

 理人の言葉に頷いて、花娃は自分で涙を拭いて笑みを浮かべた。

「それで、住む場所の提案だけど、僕の家から通わない?」

 言われて、花娃はすぐに首を振る。

「そんな迷惑は。なんとか大丈夫だと思うし」

「家賃はいらないし、食費もいらないよ。父が、そういうことなら、と言ってくれているし」

「でも……」

 そこまでしてもらうのは、悪いと思った。何より、一緒に住むなんてことは、何となくできなかった。

 惹かれている人だから、というのが最大の理由なのだが。

「家は広くて、今は野絵留も住んでいるしね。それに、君が側にいると、僕も嬉しい」

 花娃はにこりと笑った理人を見て、それはどういう意味だろうと思う。

 そうして、テーブル越しに理人が身を乗り出して、花娃の唇に優しくキスをした。軽く啄むようなキスはすぐに離れて、その綺麗な形の唇が笑みを浮かべる。

「僕の側にいるのは、嫌かな?」

 この人はきっと女をその気にさせるのが上手いはずだ、と思う。

 付き合っているのは事実だけど、花娃の心はただ惹かれているだけであって、まだ恋までに発展していない、と思っている。けれど、こんな笑顔を向けられて、優しいキスをして、側にいるのが嫌か? と聞いた。

 そんなわけはないだろう、と思いながら理人の顔を見る。

 そして思うのは恋に発展していないと思っているのは、ただ花娃がそれを認めたくないからかもしれない、ということ。

「か、考えます」

「早急に、ね」

 言われて今度は少し長いキスをされて、花娃の涙はすっかり止まってしまった。

 花娃の涙を止めるための行為なのか、それとも愛があっての行為なのか。

 よく分からないが、この人から何をされても、別に嫌だと思わないだろう。

 今、押し倒されて何かをされても、花娃は受け入れるだろう。

 そう思った。

スポンサーサイト
【2013/10/05 03:52】 | Uniform | トラックバック(0) | コメント(0)
<<Uniform:5 | home/a> | Uniform:7>>

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

リンク

このブログをリンクに追加する

最新記事

最新コメント

カテゴリ

プロフィール

美珠

Author:美珠
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

月別アーカイブ

最新トラックバック